人は群れの中でしか生きられない。
ヒトとて動物だから「どこにも所属していない」というのは根源的な不安なのである
社会心理学者のエーリッヒ・フロムは、これを「自由からの逃走」と呼んだ
中世の封建的束縛から解放された人々は、自己責任で行動する自由な個人を生み出したが、
我々はそれがもたらす「孤独」や「無力感」に耐えられず自由から逃げ出した
盲目の羊はやがて、国家や民族といった「権威に依存」して
自己同一性を確認しようとする
近代社会は、「自由」に「至高の価値」を見出すことによって成立した。
だが私達は実は心の底で自由を憎んでいる
社畜と化すこの国の現実を見れば明らかなように、
人はもともと自由になど生きたくなかったんだ。
つづく